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投手の肩肘を守るには

第91回センバツを前に/4 15校、練習試合では制限

投球練習をする習志野の飯塚(左)と山内=千葉県習志野市の同校ブルペンで2019年3月7日、石川裕士撮影

 <第91回選抜高校野球>

     今大会出場32校の監督に投手の健康管理についての取り組みをアンケートで尋ねると、大半の学校が既に対策に乗り出している。

     習志野(千葉)では毎春、1年生投手は整形外科クリニックでレントゲン検査を受けて肩肘の状態を確認する。クリニックのトレーナーも同校を毎週訪れ、選手の相談に乗るなど継続的に状態を観察する。同校のエース右腕だった小林徹監督(56)は「専門的治療が必要な状態でも、痛みが出ないケースがある。それが一番怖い」と指摘する。自身も高校2年の春、背中を痛めて3カ月間投げられなかった。「(選手を)鍛えなければいけないが、壊してはいけない」と心掛ける。

     投手陣に「完全ノースロー」を週2日、キャッチボールのみを週1日それぞれ設定し、1週間の投球数は200~250球。昨秋の公式戦11試合で6人が登板し、完投は2試合。投球回数もエース右腕・飯塚脩人(2年)が36回、左腕・山内翔太(1年)が35回余りとほぼ同じだった。

     21世紀枠の富岡西(徳島)の小川浩監督(58)は、1年生投手について体重を投球数の目安にしており、体重65キロ程度に満たないと夏までは練習で30球未満、練習試合では2回までしか投げさせない。体がまだ出来上がっていないために「きゃしゃな選手は筋力が少なく、投げ過ぎるとフォームが崩れてけがをしやすい」という。

     練習試合で投球回数制限や連投禁止を行うのは富岡西も含めて15校。高松商(香川)の長尾健司監督(48)は2日連投の場合、合計で9~10回に調整する。「2日で1試合投げるイメージ」といい、完投するか2日に分けるかは本人の希望を聞くという。

     育英(兵庫)の監督として1993年夏の甲子園優勝の日下篤・日本高校野球連盟技術・振興委員長(64)は「投げ過ぎてしまう選手にブレーキを掛けるのも指導者の役目」と指摘する。投手の肩肘の障害予防には、大会で球数制限などの規制を設けるだけでなく、日々の取り組みが欠かせない。【石川裕士】=つづく

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