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球春にエール!

第91回センバツ/下 マイク通じ、選手支える 毎日放送アナウンサー・森本栄浩さん(57)

毎日放送アナウンサーの森本栄浩さん。出場32校の主将による「キャプテントーク」では司会を務めた=大阪市北区の毎日新聞大阪本社で、山田尚弘撮影

 <第91回選抜高校野球>

     「一つのプレーで大きく流れが変わったり、予測できないことが起きる」。毎日放送のアナウンサー、森本栄浩(しげひろ)さん(57)は高校野球の魅力をこう語る。1985年に入社し、翌86年の第58回大会からラジオやインターネットなどでセンバツの実況を務めている。

     印象に残る試合の一つに、2013年の第85回記念大会の1回戦を挙げる。初の「21世紀枠対決」となったいわき海星(福島)-遠軽(北海道)。いわき海星はその2年前の東日本大震災で校舎が津波に襲われた。全国からの支援で何とか野球を続け、甲子園切符をつかんだ。試合は0-3で敗れたものの、引き揚げるナインに盛大な拍手が送られた。球場の一体感に、実況席の森本さんも思わず涙をこらえた。

     試合前はいつも緊張する。駆け出しの頃は「うまく実況できるか」という不安が先に立ったが、年を重ねて「エラーしたり、負けたりした時、選手をうまくフォローしてあげられるか」という思いに変化したという。

     23日の開会式では、女子高校生が司会を務める。式典を担当する広島県立呉三津田高の赤瀬智咲(ちさき)さん(2年)の地元は、昨年7月の西日本豪雨で甚大な被害を受けた。約2週間後、「大変な時に出てよいのか」と悩みつつ出場したNHK杯全国高校放送コンテストで優勝。「被災しながらも応援してくれた友人や先生たち、そして主役である選手のため、しっかり大役を務める」

     「平成最後の甲子園」開幕まであと3日。森本さんは決勝のラジオ実況を担当する。「試合時間は2時間ほど。長い人生からするとほんのわずかな時間かもしれないが、思い切り楽しんで」。マイクを通じて選手の背中を押すつもりだ。(この連載は、山崎征克、加藤佑輔、寺岡俊が担当しました)

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    4月3日の試合

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