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第91回選抜高校野球

明豊13-5横浜 打の明豊、一気逆転

【明豊-横浜】三回表明豊無死一、二塁、表が左前適時打を放つ=玉城達郎撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

    第2日(24日・阪神甲子園球場)

     明豊が集中打で逆転勝ち。4点を追う三回、布施、野辺の連続短長打などで同点とし、青地の三塁適時内野安打で勝ち越した。中盤以降も加点し、12安打で13得点。2番手・大畑は緩急を生かし、6回1失点で反撃を断った。横浜は二回までに4点先取したが、先発・及川が三回に連続四球から乱れ、救援陣も失点を重ねた。

    注目左腕攻略、13得点

     大会注目の左腕に対しても小細工はしなかった。明豊打線が横浜先発・及川に襲いかかり、4点差を序盤でひっくり返してみせた。

     4点を追う三回無死一、二塁、1番・表が内角高めの直球に詰まりながらも左前に運び、1点を返した。川崎監督は「表が1本打って、いけるなという雰囲気になった」と確信した。

     犠打で1死二、三塁とし、右打席に布施。2ストライクから内角低めのスライダーを左前へ引っ張って2者を還した。その後も打線がつながり、この回5点を挙げて及川を途中降板させた。

     横浜との対戦が決まった後、川崎監督は「上に行きたければ、ああいう投手を打たないといけない。僕は楽しみ」と口にした。練習で球速150キロの打撃マシンを本塁に2メートル近づけて打ち、右打者は外角を捨てるなどの及川対策を一応講じたが、根底にあるのは「しっかりと振ること」。今大会出場校中3位のチーム打率(3割7分5厘)を誇り、冬場に1日1000スイング超のティー打撃で磨きを掛けてきた打力は本物だった。布施は「明豊の力なら打ち崩せると思っていた」と自信を持って臨んでいた。

     終わってみれば、12安打13得点。「次も基本の振るところは変わらない」と川崎監督。春夏計5回の甲子園優勝を誇る難敵に逆転勝ちし、次戦に向けて勢いに乗る勝ち方だった。【生野貴紀】

    満塁男、襲名

    【左】四回表明豊2死満塁、藪田が右越え3点三塁打を放つ【右】八回表明豊2死満塁の場面では左中間3点二塁打を放つ=いずれも徳野仁子撮影

     ○…明豊の5番・藪田が2度の満塁機でいずれも長打を放ち、6打点と大暴れした。2点リードの四回2死満塁で右翼へ3点三塁打。低めの直球を流し打ち、「右方向にきれいに返せた」と自賛した。身長188センチの恵まれた体格で、昨秋までは長打を狙い過ぎていたが、冬場に打率を上げようと広角に打つ練習に取り組んだのが奏功した。八回2死満塁では真ん中付近の直球を引っ張り、走者一掃の左中間二塁打。「試合を決めてやろうと直球に(ヤマを)張っていた」と思惑通りの打撃に満足顔だった。

    「力んだ」四球で崩れ 及川(およかわ)雅貴投手 横浜・3年

    三回に適時打を許し、帽子に手をやる横浜の先発・及川=山田尚弘撮影

     ほとんど何もできないまま、自身3度目の甲子園を去ることになった。4点リードをひっくり返され、三回途中5失点で降板。最速153キロを誇る左腕は「実力がなかった」と現実を受け止めた。

     立ち上がりからスライダーを多投し、快速球は146キロを1球見せただけ。「打者を見て(有効と思った)変化球で攻めた」といい、二回まで無失点に抑えた。だが、三回に「ここを抑えれば流れがつかめると思い、力んでしまった」と、直球が指に引っかかって先頭の8番打者から連続四球。その後はスライダーを狙われ、4長短打を浴びて右翼手に退いた。

     昨秋の関東大会2回戦で連続四球から大量失点し、チームの七回コールド負けにつながった。冬場は下半身強化やフォーム修正、制球力向上に取り組んだ。試合後の平田監督は「状態は万全だった。気持ちの問題もあるかも」と首をかしげた。

     初めてエースとして臨んだ甲子園で1回戦敗退。「また一から出直す」。未完の大器が才能を開花させるまで、時間はまだかかりそうだ。【真下信幸】


     ○…1回戦…○

     △午前11時27分開始(観衆4万1000人)

    明豊(大分)

      005410030=13

      310000100=5

    横浜(神奈川)

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    4月3日の試合

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