息詰まる投手戦 終止符打った明豊の背番号15
毎日新聞
2019/3/31 21:59(最終更新 3/31 22:00)
519文字
- ポスト
- みんなのポストを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
タイブレーク突入が近づいていた延長十一回、息詰まる投手戦に終止符を打ったのは、守備固めで途中出場していた明豊の背番号15・後藤だった。
0―0で迎えた延長十一回2死満塁の場面。その回の表に三塁コーチャーから一塁手の守備固めに回った後藤に打席が巡ってきた。2ボール、2ストライクからの6球目。龍谷大平安の左腕・野沢の内角直球をコンパクトなスイングではじき返すと、打球は中堅手の頭上を越え、天然芝に跳ねた。「チェンジアップには手を出さず、直球を打とうと思っていた」。三塁コーチャーとして、野沢をつぶさに観察していたことが土壇場で生きた。
守備固めで出場することが多く、1回戦でようやく巡ってきた打席は死球。普段の生活でも寮長を務めるなど、裏方の役回りを引き受けてきた。「メンバーに入っていないやつの分も、決めないといけない」。華やかな舞台に立てない部員たちの思いを背負い、力に変えた。試合後は両目を赤くし、主将の表も「ありがとうしかない」と感極まった。
チームの甲子園最高成績は夏の8強だったが、壁を破った。「能力が高い相手に、束になって向かって行く」という川崎監督のチーム方針を体現した後藤の一打で、明豊の勢いが加速してきた。【高橋秀明】
【時系列で見る】
-
「おじいちゃんの期待に応えたい」 出場決定まもなく他界 習志野・桜井選手
1851日前 -
息詰まる投手戦 終止符打った明豊の背番号15
1851日前 -
東邦が春夏通算勝利数で単独7位、春は歴代1位にあと1勝
1851日前 -
東邦の強力打線、切れ目なく「どこからでも得点」
1851日前 -
明石商・来田、ノーステップ打法でサヨナラ打 「うまく引きつけて打てた」
1851日前 -
明石商の来田がサヨナラ本塁打 智弁和歌山降す
1851日前 -
輝き放った明石商・来田の一打 公式戦3アーチはすべて智弁和歌山から
1851日前 -
東邦、石川-奥田の継投で2失点にしのぐ
1852日前 -
明石商が初の4強 来田のサヨナラ弾で智弁和歌山破る
1852日前 -
明豊、3人の継投で零封勝ち
1852日前 -
習志野、二回に救援の飯塚に球威
1852日前 -
均衡破る先制打 東邦の成沢「打てて良かった」
1852日前 -
智弁和歌山が同点 3連打と犠飛で明石商に追いつく
1852日前 -
明石商が1点追加 智弁和歌山とのリード広げる
1852日前 -
智弁和歌山先制も明石商すかさず逆転 近畿勢対決は序盤から競り合い
1852日前 -
4強かけ智弁和歌山と明石商が顔合わせ 昨秋近畿大会4強でも対戦
1852日前 -
東邦が4強入り 初出場・筑陽学園を打で圧倒
1852日前