秋の高校野球
県大会 敦賀気比が連覇 3位は北陸 北信越大会へ /福井
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秋の北信越地区高校野球県大会(県高校野球連盟、県教育委員会主催)は28日、福井市の県営球場で決勝があり、敦賀気比が18安打の猛攻で福井商を降し、2年連続14回目の優勝を決めた。3位決定戦は、着実に得点を重ねた北陸が美方にコールド勝ちし、北信越大会への最後の切符を手に入れた。
北信越大会は10月10日から富山県で行われる。同大会の成績は来春の第93回選抜高校野球大会の出場校選考の重要な資料となる。【大原翔】
▽決勝
福井商
100300001=5
30213012×=12
敦賀気比
(福)宮本宗、広部―伊藤
(敦)上加世田、竹松―長尾、渡辺
▽二塁打 前川、沼田、長尾(敦)
敦賀気比は初回、大島、小西の連続適時打で逆転。四回に1点差に迫られたが、試合終盤まで着実に追加点を挙げ、突き放した。福井商は初回に小山の適時打で先制後、満塁で追加点の好機を逃すなど残塁が目立った。
▽3位決定戦
美方 0001010=2
北陸 304121×=11
(七回コールド)
(美)川崎、谷口、村松―野崎
(北)中山、百田、竹田―山田、田中
▽二塁打 金松(美)吉村、矢納弘、西堀(北)
初回から着実に得点を重ねた北陸がコールド勝ち。一回は西堀と堤野の適時打などで3点、三回は打者一巡の猛攻で4点を挙げ、突き放した。美方は北陸と同じ11安打を重ねたが、得点機で打線がつながらなかった。
部員への気配り実る 北陸・吉村飛鳥主将
「何が何でも出塁し、自分が攻撃を引っ張る」――。3点をリードして迎えた三回裏の攻撃、先頭打者として打席に立ち、右中間に二塁打を放った。これを皮切りに北陸はこの回4得点。試合の行方を決定的なものにした。
先制した一回裏の終了時、ベンチで林孝臣監督が「相手がいるから自分たちも野球ができることを忘れず、リードしてても全力でやれ」とチームに発破をかけた。この言葉で一層気が引き締まった。
「守備で集中して流れをつくり、攻撃につなげるのが北陸の野球」。二塁手として積極的に声かけし、チームを盛り上げた。普段から主将として周囲への気配りをし、必要に応じて部員に改善点を指摘するよう心がけている。そうした積み重ねにより、新チームへの移行も徐々にできてきた。
ただ、北信越地区大会出場は決めたものの、準決勝で敦賀気比に敗れ目標だった県大会優勝は逃した。「北信越で敦賀気比にリベンジを果たして春の甲子園に出たい」と雪辱を誓う。
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