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まだ40代なのに薄毛が気になります。

 ◆まだ40代なのに薄毛が気になります。

 ◇仕事ストレス、ダイエット影響…規則的な生活を

 ◇かつら、育毛剤充実 心配なら受診を

 女性の薄毛が低年齢化している。資生堂リサーチセンター(横浜市金沢区)は99年と05年、女性計434人を対象に頭髪中の「太い毛」(直径80マイクロメートル以上、1マイクロメートルは1ミリの1000分の1)の割合を調べ平均値を比較した。99年は50代が太い毛の割合が最も多かったのに対し、05年はピークが30代で、40代から細くなり始めていた。岩渕徳郎・主任研究員は「働く女性が増え、ストレスや生活環境の変化などが影響しているのでは」と分析する。

 「急激なダイエットなどで、薄毛は10~20代にも広がっている」。こう指摘するのは、女性専門の発毛外来があるAACクリニック銀座(東京都中央区)の浜中聡子副院長。同院では新規患者の約2割が10~20代という。浜中副院長は「バランスのとれた食事や十分な睡眠など規則正しい生活で抜け毛は防げる」と話す。

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 薄毛のタイプはさまざまだ。20代後半から40代に多いのが「女性型脱毛症」。男性ホルモンが関係するため「男性型脱毛症」とも呼ばれる。男性ホルモンが働きやすい頭頂部などの成長期=イラスト参照=が短くなり、毛包が十分育たず毛髪が細くなり抜けてしまう。頭頂部全体が薄くなるが、額の生え際は残る。

 「円形脱毛症」は、軽症だと血管の収縮や神経の緊張などが原因の場合が多く、自然に治りやすい。東京医科大の坪井良治教授(皮膚科学)は「円形脱毛症はストレスの代名詞のように言われるが、重症の場合、自己免疫に本当の原因があると分かってきた」と話す。本来、自分の体を攻撃しない免疫システムが、髪を作る細胞を攻撃して発症するもので、自然治癒は難しい。

 出産などを機に頭全体の毛が抜けて薄くなるのは「休止期脱毛症」。女性ホルモン分泌が急激に低下するのが原因だ。ホルモンが戻れば回復する。

 坪井教授は「老化で自然に抜け始めるのは平均60歳前後。心配な人は皮膚科を受診してほしいが、問題ないのに薄毛と思い込んでいるケースも多い」と言う。

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 薄毛の対処法の一つがウイッグだ。かつら販売の国内最大手、アデランス(東京都新宿区)では、82年の新規顧客は男性が94%を占めていたが、95年は女性が52%で男性を上回り、07年度は80%に。同社広報担当の春原正俊副長は「けいこ事など活動的なシニア女性が増えたのも需要が伸びた一因」と分析する。

 女性用ウイッグは主に頭全体を覆う物と部分的に覆う2タイプがある。同社ではつむじだけ覆うタイプやトップ、分け目だけなど薄毛の状態に合わせ対応。ウイッグに使う人工毛髪も進化し、湿度によって変化したり、ドライヤーでスタイリングを変えることも可能だ。価格は同社の既製品で数万~10万円台ぐらい。オーダーメードは全体を覆うタイプで21万~73万3950円、部分は30万~40万円台が中心だ。

 女性が使える育毛・発毛剤も増えている。先駆けとなったのが大正製薬(東京都豊島区)が05年に発売した日本初の女性用発毛剤「リアップレディ」。99年発売の男性版が爆発的に売れたのを受けて登場した。

 奥田和也・商品開発本部主事は「個人差があるが、早ければ3カ月で抜け毛の進行が止まったり、発毛するなどの効果が出始める」と説明。1本(60ミリリットル)5775円。効果を維持するには継続使用が必要だ。【清水優子】

 ◇髪の成長の仕組み

 ヘアサイクルは年齢で異なるが、生え始めから脱毛までの周期は2~7年ぐらい。毛髪は頭皮の下の毛包組織で生まれ、毛乳頭が毛細血管の血液から受け取った栄養を毛母細胞に運び、毛母細胞が細胞分裂を繰り返し髪が成長する。育毛・発毛剤はこの毛乳頭や毛母細胞に作用したり、血行を良くして細胞の活性化を促す。

 ■健康な髪を保つために

▽食生活はバランスよく。髪を作るたんぱく質、発毛に必要な鉄、亜鉛、銅などを摂取。

▽喫煙は血管を縮めるので禁煙を。

▽シャンプーは1~2日に1回程度。洗い、ゆすぎは丁寧に。

▽シャンプー後、頭皮に保湿剤を。

▽ドライヤーは軽めに。頻繁なパーマや過度な脱色、染毛は避ける。

▽かつらは発毛に影響しないので安心を。

 (東京医科大の坪井良治教授作成)

毎日新聞 2008年8月21日 東京朝刊

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