3月18日の欧州主要株式市場は、3日ぶりに小幅反落。ギリシャ救済計画をめぐる懸念で銀行株が軟調。FTSE100 0.04%安、DAX30 0.20%安、CAC40 0.50%安。
3月18日の欧州主要株式市場は、3日ぶりに小幅反落した。ギリシャのパパンドレウ首相が3月25、26日両日のEU首脳会議で救済のための融資枠設定について合意ができない場合、ギリシャが国際通貨基金(IMF)に頼る可能性があることを示唆したため、ギリシャ財政問題の先行きが警戒された。シティグループがグローバル金融セクターの投資判断を引き下げたことも嫌気され、大手銀行株の下落が目立つ展開となった。
ロンドン株式市場のFTSE100指数は前日比2.01ポイント、同0.04%安の5,642.62ポイントと3日ぶりに小幅反落して取引を終えた。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は3.6%安、バークレイズは1.8%安、HSBCホールディングスは1.7%安となるなど大手銀行株が軟調。ギリシャ財政問題の先行き懸念が再燃し、金融市場悪化への警戒感が高まったことに加え、シティグループがグローバル金融セクターの投資判断を「Overweight」→「Neutral」へと引き下げたことも嫌気された。
屋根材メーカーのSIGは8.9%安と急落。09年度通期決算では最終損益が4,560万ポンドの赤字となり、年間配当も見送ると発表。2010年度上期の税引前利益も天候不順による需要低迷を背景に前年同期比で「かなり低い水準」に留まるとの見通しを示したため、収益回復の遅れが警戒された。
石油・ガス開発大手のBGグループは1.8%高。ゴールドマンサックスが、「欧州石油メジャーの原油生産数量はこの先5年間減少する見込みに対して、同社はブラジルやオーストラリアの開発プロジェクトが寄与することでセクター内でも数量成長を期待できる」と指摘し、投資判断「Buy」で推奨したことが注目された。
医薬品大手のグラクソ・スミスクラインは3.9%高と、昨年6月以来で最大の上げ幅を記録。スイスのノバルティスが、ぜんそく治療薬の後発医薬品を米国で開発する権利をパートナー企業の英ペクチュラ・グループに返還したことを受け、ぜんそく治療薬の販売環境が改善したとの見方が広がった。
バス・鉄道運航大手のアリバは4.6%高と大幅続伸。ドイツの鉄道運営大手ドイツ・バーンが同社に買収提案したことが明らかとなり、上値妙味が拡大したとの見方で思惑買いが膨らみ、UBSが投資判断を「Sell」→「Neutral」へと引き上げたことも支援材料につながった。
石油・ガス開発大手のBGグループは1.8%高。ゴールドマンサックスが、「欧州石油メジャーの原油生産数量はこの先5年間減少する見込みに対して、同社はブラジルやオーストラリアの開発プロジェクトが寄与することでセクター内でも数量成長を期待できる」と指摘し、投資判断「Buy」で推奨したことが注目された。
ドイツ株式市場のDAX30指数は前日比11.97ポイント、同0.20%安の6,012.31ポイントと3日ぶりに小幅反落して取引を終えた。
スポーツ用品小売で世界第2位のアディダスは3.3%高。エクイネットが、「競合のナイキの10年5月期決算は売上高と営業利益の両方で明らかにコンセンサスを上回る」と予想し、同社投資判断を「Hold」→「Accumulate」へと引き上げたことが好感された。
太陽電池製造装置メーカーのセントロサーム・フォトボルタイクスは2.6%高。ゴールドマンサックスが、「太陽電池製造装置の受注と受注残高はポジティブなモメンタムを示している」と評価し、投資判断を「Neutral」→「Buy」へと引き上げたことが買い手掛かり材料になった。
炭素製品大手のSGLカーボンは8.2%安と急落。09年度通期決算では最終損益が6,030万ユーロの赤字(前の期は1億9,050万ユーロの黒字)になったと発表。売上高も前期比24%減と落ち込み、足元の業績悪化が嫌気された。
フランス株式市場のCAC40指数は前日比19.71ポイント、同0.50%安の3,938.18ポイントと3日ぶりに反落して取引を終えた。
家庭用増改築用品のブリコラージュは5.3%高、高級ブランド販売で世界最大手のLVMHは1.4%高となるなど小売株が堅調。ギルバート・デュポンがプリコラージュの投資判断を「Accumulate」→「Buy」へと引き上げ、ウニクレディトがLVMHについて新規「Buy」でカバレッジを開始するなど、アナリストの強気判断が相次いだことが支援材料になった。
石油開発大手のエタブリッセメンツ・モーレル&プロムは4.7%高と、昨年6月以来で最大の上げ幅を記録。エクサンBNPパリバが、「ナイジェリアの石油開発プロジェクト準備段階での予備採掘結果は良好」と評価し、投資判断「Outperform」を据え置いたことが好感された。
[2010年3月19日 8時15分]
3月15日の欧州主要株式市場は、反落。中国の金融引き締め強化観測から鉱山株が軟調。FTSE100 0.57%安、DAX30 0.70%安、CAC40 0.93%安。
3月15日の欧州主要株式市場は、反落した。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、米英両国は債務負担の増大によって最上級格付け「Aaa」を失う可能性が大幅に高まったと指摘したことが嫌気された。中国がインフレ抑制に向けて金融引き締めを強化するとの観測が広がり、金属需要の鈍化懸念から鉱山株の下落が目立つ展開となった。
ロンドン株式市場のFTSE100指数は前日比31.80ポイント、同0.57%安の5,593.85ポイントと反落して取引を終えた。
ユーラシアン・ナチュラル・リソーシーズは3.4%安、エクストラータは3.0%安、カザフミスは2.9%安となるなど鉱山株が軟調。中国の2月消費者物価指数(CPI)の上昇率が16カ月ぶり高水準に達したために追加の金融引き締め実施観測が高まっている中、中国での金属需要鈍化が警戒され、ロンドン金属取引所(LME)では銅先物相場が2週間ぶり安値を付けるなど、金属相場が下落したことが売りを誘った。
配管製品卸売業者のウォルセリーは3.3%安。HSBCが1月の米国販売実績では配管製品の売上は減少していると強調したことに加え、来週に予定されている中間決算を前にバリュエーション面の割高感を根拠にシェブルーが投資判断を「Outperform」→「Underperform」へと引き下げたことも嫌気された。
衛星放送で英国最大手のBスカイBは2.3%安。ニューズ・コーポレーションによる買収観測が高まっているものの、エボルーション・セキュリティーズが、「放送業界の規制が不確実性の高い状況にある点を踏まえると買収観測のタイミングは悪く、現金による買収ではニューズコープのバランスシートが拡張され過ぎる」と指摘し、投資判断を「Neutral」→「Reduce」へと引き下げたため、買収可能性は低下したとの見方で利益確定売りが先行した。
固定電話会社で英国最大手のBTグループは1.1%高。シティグループが、「コスト削減や、景気回復、売上ミックス改善による収益回復は続く見通し」と解説し、投資判断を「Hold」→「Buy」へと引き上げたことが好感された。
ドイツ株式市場のDAX30指数は前日比41.55ポイント、同0.70%安の5,903.56ポイントと反落して取引を終えた。
化学肥料で欧州最大手のK+Sは2.2%安。BHFバンクが、「09年度通期決算を踏まえると、同社グループの収益寄与度で通常は75%を占めるカリウムについて、価格上昇を見込むことには懐疑的なままだ」と指摘し、投資判断を「Reduce」→「Sell」へと引き下げたことが嫌気された。
通信大手のドイツ・テレコムは0.8%安。BofAメリルリンチ・グローバル・リサーチが、「米子会社TモバイルUSAと、独国内の固定電話事業は厳しい状況に直面している」と指摘し、投資判断を「Neutral」→「Underperform」へと引き下げたため、収益先行きが懸念された。
太陽電池で世界最大手のQセルズは2.5%高。独政府による太陽光発電向け補助金の政策草案変更に伴って、補助金削減の実施時期は10月へと延期される見通しとドイツ通信社が報じたため、収益先行き懸念が和らいだ。
フランス株式市場のCAC40指数は前日比36.49ポイント、同0.93%安の3,890.91ポイントと3日続落で取引を終えた。
再保険会社で仏最大手のスコールは1.3%安。会社側が南米チリで発生した大地震関連の税引前コストが約9,500万ユーロ(1億3,100万ドル)になる見通しと発表したことで収益下押しが懸念されたことに加え、エクサンBNPパリバが投資判断を「Outperform」→「Neutral」へと引き下げたことも重石になった。
CGGベリタスは3.2%安、テクニップは3.0%安、バルーレックは2.2%安となるなど資源関連が軟調。ドルが対ユーロで大幅に反発したことで商品投資への魅力が減退したことに加え、景気刺激策解除に伴う中国からの原油需要鈍化も懸念され、ニューヨーク原油先物価格が1バレル=79ドル台へと続落したことが売りにつながった。
[2010年3月16日 8時15分]