丹羽宇一郎 フォロー 元伊藤忠商事社長 1939年生まれ。名古屋大学卒業後、伊藤忠商事に入社。社長、会長を歴任。社長時代の2000年3月期決算で3950億円の不良資産一括処理を決断し、翌年の決算で同社史上最高益をあげる。10年から約2年半、民間出身で初の中国大使を務める。著書に「人類と地球の大問題」「人を育てよ」「危機を突破する力」などがある。 (経歴は原則、執筆当時のものです) 商社を目指す学生に言う「うそをつくな、平和を愛せ」 現代でも日本の社会、特に経済界では「商人」を見下すような人が多くいます。経済団体などにしても商人が会長や副会長などになるこ… 若者の教育にお金をかけないと日本は滅びる いま非正規社員が2000万人にも上ります。それらの人々は結婚もできず、結婚したとしても、子供に高等教育を受けさせられない人… 虚栄心は資本主義に必須だが猛毒もある 「自分はこのような人間になりたい」という虚栄心が現実とピタッと合い、真実になった時に初めて虚栄心が「良い虚栄心」になります… AIに負けない「人間の心」とは 21世紀は「心」の時代です。20世紀は科学技術の世紀でした。テレビやラジオ、携帯電話、薬や食料にいたるまで技術革新により人… 丸紅社長との信頼関係で実現した鉄鋼部門の統合 私が伊藤忠商事の経営を任されていた2001年10月に伊藤忠商事と丸紅の鉄鋼製品分野を統合し、「伊藤忠丸紅鉄鋼」を設立しまし… 近江商人の「勤勉・正直」が伊藤忠商事の出発点 商社の原点、近江の現場を見に行こうと、2016年5月18日、滋賀県豊郷町にある伊藤忠兵衛記念館を訪れました。 伊藤忠兵衛記… 「トヨタ依存」「駅前集中」名古屋が抱える二つの格差 名古屋は、私のホームタウンです。名古屋市で本屋の息子として生まれて、大学卒業までを名古屋で過ごしました。私の就職活動の条件… 歴代社長に報酬を払い続ける会社を社員は信用するか 伊藤忠商事の会長を2010年3月に退任し、同じ年の6月に中国大使となりました。2年6カ月あまり、北京で暮らしました。趣味の… 穀物相場500万ドル損失から学んだ「現場第一」 伊藤忠商事に入社して間もない頃、ニューヨーク駐在のあいさつに出かけた折、私に瀬島龍三さん(伊藤忠商事元会長)が、「もし問題… 報酬ゼロで電車通勤していた伊藤忠社長時代 丹羽宇一郎さんは、伊藤忠商事社長時代の2000年3月期決算で3950億円の特損処理を行いました。その決断の当時を振り返りま… 不良債権3950億円を一気に処理した伊藤忠の決断 経営の危機に際して、役員や社員が、何の傷も負わないで、苦境を乗り切るなんて無理なことです。誰かが血を流さなければ、改善はで…