株価ボードに映り込むビル=東京都中央区で関口純撮影
株価ボードに映り込むビル=東京都中央区で関口純撮影

 当コラム第2回「自分の直観を信じて株を買ってみる」で、麻雀(マージャン)など賭け事の話を引き合いに出したとき「不謹慎だとお怒りだろうか」と一応、断るような口調で述べたのは、日本では株式投資はまだまだ博打(ばくち)みたいなものと思われている節があるからである。

 一例を挙げよう。某大手紙にマネー関連の企画がある。パパ・ママ・娘からなる家族の会話を通じて、資産運用について考えるという演出が好評を博している。そこで先日、こんな場面があった。パパが「久しぶりに株を買ってドカンともうけようと思うんだ」というと、後ろで聞いていたママに「あなた!」と一喝される。するとパパは「株なんて冗談だよ〜」と笑ってごまかすのである。こういう書きぶりを見ると、株はまるで競馬か宝くじと同列の扱いなのかと思ってしまう。

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広木隆

広木隆

マネックス証券チーフ・ストラテジスト

1963年、東京都生まれ。上智大学外国語学部卒業。国内銀行系投資顧問、外資系運用会社などの運用機関でファンドマネジャーを歴任。2010年から現職。経験と知識に基づいた金融市場の分析を行う。著書に「勝てるROE投資術」(日本経済新聞出版社)など。マネックス証券ウェブサイトで、最新ストラテジーレポートが閲覧できる。http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G903/strategy/index.htm