マイナビ合同会社説明会で=関口純撮影
マイナビ合同会社説明会で=関口純撮影

スキル・キャリア親も知らない就活Q&A

人間力を試される変化球質問にどう立ち向かうか

毎日新聞キャンパる編集部

面接編(5)

Q 面接では予想外の質問が多いと聞きました。怖いです。

 A 面接官は予想外の質問、奇抜な質問であなたの人間力を見ます。

 多くの学生が、複数業界の複数の企業の採用試験に挑戦します。時には業界や企業研究が不十分で、返答に困ることもあるでしょう。

 「食品メーカーの面接でどういう商品を作りたいかと聞かれたが、答えられなかった」(商社内定、男子)「ホテル業界の面接で勤めたいホテルを聞かれたが、答えにつまった」(保険代理店内定、女子)などです。少なくとも、受けようとする会社と業界については調べておくべきでしょう。

 しかし、研究が役に立たないこともあります。学生の臨機応変さを試すような、少し変化球めいた質問です。

 商社に内定した男子学生は「グループ面接で、隣の学生の自己PRを聞いてどう思ったか3分で話せと言われた」といいます。「あなたを電化製品に例えると、何?」という質問もありました。

 医薬品会社の面接でこう質問された女子学生は「こたつ」と答え、その理由を「中にいると暖かくなれる」と説明しました。面接官に笑われながら、次の選考に進むことができたそうです。また、仮定の質問も多いようです。

 「あなたが絶対的な権力を持ち、何でもできるとして、年間の国内旅行者数を今の2倍にするためにはどうすればいいか」

 「あなたは経営難の会社の社長。少数のリストラと全員の減給のどちらを選ぶか」

 難易度が高いですね。いくら企業研究をしていても役には立ちません。日ごろから柔軟な発想で受け答えができるよう、会話力を磨いておくしかありません。

合同会社説明会の会場にあるカウンセリングコーナー=関口純撮影
合同会社説明会の会場にあるカウンセリングコーナー=関口純撮影

Q プライベートな質問をどうかわしますか?

 A 厚生労働省は就職差別につながる質問はしないよう指導しています。思想信条、支持政党、宗教観、尊敬する人物、愛読書などは思想に関わるので、NGです。親の職業を聞くのも不適切とされています。

 また、恋人の有無、容姿に関する質問はセクハラになるので答える必要はないでしょう。企業側も気をつけていますが、中には悪意なしに質問されることがありますので要注意。

 ある会社のグループ面接で「自分の彼が浮気をしている気配があるが、確かな証拠がない。どう対処するか」と質問された女子学生がいました。彼女は「はっきり浮気と分かるまで相手を信じたい。だから何もしない」と答えたそうです。直接、恋人の有無を訪ねる質問ではないので、ボーダーラインかもしれませんが。

 しかし、面接で「愛読書は何?」と聞かれて「言えません」と答えるのもリスキーですね。最近読んだ本を笑顔で挙げるぐらいはしてください。いやいや、就職するなら本はどんどん読まなきゃだめでしょ。知識と教養は目に見えない財産ですから。

 面接官はさまざまな質問であなたの人間力を測ろうとします。どんな角度からの質問にも堂々と、真剣に答えましょう。そこを見られています。

学歴フィルター≪親が知らない就活キーワード(5)≫

 偏差値上位大学以外の学生が、ネットでエントリーシート(ES)を提出する段階でふるいにかけられ、はねられることを指す言葉。企業説明会の申し込みでも、大学名によって「定員に達しました」などと断られたりする。ネットでのES提出が可能になって以降、幅広い大学から応募が増えた結果、面接担当者確保や母集団絞り込みなどの物理的理由でフィルターをかけているといわれるが、真相は分からない。

 連載は、毎日新聞夕刊(東京本社版)掲載「キャンパる」紙面で活躍する学生記者グループが取材した「親も必読! 間違いだらけの就活!」 http://mainichibooks.com/zoukanmook/sunday-mook/2015/06/30/post-2.html?digital=1 をベースにしています。

 <7、8月の土曜、日曜日掲載です>

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毎日新聞キャンパる編集部

毎日新聞キャンパる編集部

毎日新聞主催の学生団体。毎日新聞の毎週金曜日の夕刊(東京本社版)の紙面「キャンパる」で、学生が企画、取材、原稿執筆を行い、社員の編集長が監修をしています。

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