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社会・カルチャー週末シネマ

ダミアン・ジフロン監督の「人生スイッチ」

勝田友巳 / 毎日新聞学芸部長

 1週間の仕事を終え、ほっと一息つく金曜夜。映画館のシートで自分を取り戻しませんか。あんな経験、こんな人生を登場人物になり切って体感すれば、少しリフレッシュして週明けを迎えられるはず。毎日新聞学芸部映画担当の勝田友巳記者が、あなたを元気にする良品を紹介します。

のみ込んだ我慢を解毒する快作か、怪作か

 どうにもむしゃくしゃして我慢できない、どす黒いモヤモヤが体にたまって危ないと感じているあなた、この映画をどうぞ。しがらみや後腐れを気にして語れない本音、とれない行動をこの映画が代わりにやってくれる。しかし、ストレス解消、気分すっきりとはならない。毒が強すぎるかもしれないのだ。アルゼンチン発の短編集は快作にして怪作である。

 離陸した旅客機の中、音楽評論家が隣り合わせたモデルに声をかけると、共通の知人がいることが分かった。…

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勝田友巳

勝田友巳

毎日新聞学芸部長

1965年、茨城県出身。北海道大文学部卒。90年毎日新聞に入社し、松本支局、長野支局などを経て、東京本社学芸部。映画を担当して15年、新作映画を追いかける一方、カンヌ、ベルリンなど国際映画祭や撮影現場を訪ね、映画人にも話を聞いて回る日々。毎日新聞紙面で「京都カツドウ屋60年 馬場正男と撮影所」「奇跡 軌跡 毎日映コン70年」の、2本の映画史ものを連載中。