銃を持つ兵士を荷台に乗せたトヨタのピックアップトラック=南スーダン・ボルで2015年4月7日、塩田彩撮影
銃を持つ兵士を荷台に乗せたトヨタのピックアップトラック=南スーダン・ボルで2015年4月7日、塩田彩撮影

グローバルWorld Watch(ワールド・ウオッチ)

オバマ大統領はアフリカ外交で中国を巻き返せるか

及川正也 / 論説委員

 「新たなアメリカの夜明け」と、メディアがオバマ米大統領の就任宣誓を速報してから6年半余。奴隷制の苦難と人種差別の屈辱を経験したアフリカ系米国人(黒人)として、大統領の座に上り詰めたオバマ氏は7月、父の故郷ケニアとエチオピアを現職大統領として初めて訪れた。だが、それは「感傷旅行」とは程遠い旅だった。

進まぬアフリカのテロ対策

 「私は米大統領になった最初のケニア系米国人だ。言うまでもないことだが」。オバマ氏は7月28日、最初の訪問地ケニアでの演説で冗談交じりに語りかけ、会場を沸かせた。その後、エチオピアの首都アディスアベバでの演説でも「アフリカ人の息子」とアピール。「身近な米国」を必死に売り込んでいるように映った。

 オバマ氏の攻勢の背景には、後手に回ったアフリカ外交をなんとか挽回したいという思いがあった。狙いの一…

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及川正也

及川正也

論説委員

1961年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。88年毎日新聞社に入社。水戸支局を経て、92年政治部。自民党下野から自社さ政権、野党再編などを経て民主党政権に至る激動の日本政界を20年余り追い続けた。2005年からワシントン特派員として米政界や外交を取材。13年北米総局長。16年4月から論説委員。