サクラシティの外観
サクラシティの外観

くらしマンション・住宅最前線

山が近く、緑が身近な都内・高尾に住むという選択

櫻井幸雄 / 住宅ジャーナリスト

 6月に分譲された第1期130戸が即日完売したマンションがある。建設地は都心ではなく、郊外。東京駅から西に向かって走るJR中央線の「高尾」駅徒歩6分……それは「プレミスト高尾サクラシティ」。大和ハウス工業とコスモスイニシアが分譲する416戸の大規模マンションだ。人気の理由はいくつかある。

座れる上り始発電車は7、8時台に18本

 まず、サクラシティは大型商業施設とマンション、一戸建て住宅地の複合開発で、街づくりのスケールが大きいこと。商業施設内にはスーパーなどとともにクリニックも入る予定で、隣接地にはすでに真新しい保育園が完成している。さらに、公立の小学校も近いなど、生活が身近で完結することになる。これは大きな魅力だ。

 加えて、「高尾」駅からは、JR中央線の上り始発電車が出るため、座って通勤しやすいという利点もある。朝7時台と8時台に出る始発電車は9本ずつ。ちなみに「都心からの帰宅時、高尾は終点になるため、寝すごす不安がない」と住民が教えてくれた。

寺社風の造りが特徴的なJR高尾駅
寺社風の造りが特徴的なJR高尾駅

 「高尾」というと、ハイキングに出かける場所という印象を抱く人もいるだろう。が、実は八王子市内で「八王子」駅から2駅。中央特別快速利用で「新宿」まで44分、「東京」まで58分。さらに、京王電鉄高尾線を利用できるという長所もある地なのだ。「自然が身近」で、意外に便利な場所というのも、注目を集める理由だろう。

人気の中央線で、納得感のある設備と価格

 JR中央線は人気が高く、「吉祥寺」「国分寺」はもちろん、「立川」や「八王子」でも地価が上昇。「立川」駅前では、昨年、都心部と変わらない価格設定のマンションが売り出され、あっという間に売り切れてしまった。

 人気の高いJR中央線沿線で、「プレミスト高尾サクラシティ」は南向き中心・平均73平方メートルの広さで、2LDKが2600万円台から。3LDKが2700万円台からの設定(いずれも第2期)。ディスポーザーやバルコニーの外部水栓が標準仕様となり、省エネの工夫を凝らしたエコ仕様。駐車場はすべて平置きもしくは自走式で月額使用料が1000円からの設定。エントランスもリッチ……納得感あふれる内容・価格設定であることも高人気の理由だろう。

サクラシティのリビングダイニング
サクラシティのリビングダイニング

 山が近く、緑が身近な高尾は、アメリカにおける「住みたい街ランキング」で毎年上位に入る街・オレゴン州ポートランドと共通点が多い。その立地特性から、ポートランド発のライフスタイルマガジン「KINFOLK」とコラボし、同誌がインテリアを手がけたモデルルームも公開されている。

 こんな暮らしをしてみたい、と思わせるモデルルームの内装も、同マンションが人気を集める、もう一つの理由かもしれない。

 <「マンション・住宅最前線」は毎週木曜日掲載です。次回は9月17日です>

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櫻井幸雄

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。

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