マネー・金融ビジネスマンの投資術

株価の乱高下に動じない「投資の本質」とは

広木隆 / マネックス証券チーフ・ストラテジスト

 「経済プレミア」スタート以来、本コラムでは投資にまつわる話を述べてきた。基礎的なこと、普遍的なこと、意外な盲点など、投資に踏み出すひとに知っておいてほしいと思う内容ばかりだが、投資のテクニックというよりは「心構え」に重きを置いてきた。つまり「精神論」である。

景気は気から、投資も気から

 筆者が述べてきた「心構え」や「精神論」は投資の成績を左右する根幹である。経済を動かすものは、とどのつまり、人間の気持ちであるからだ。「景気は気から」という言葉があるが、これまで30年近く経済や市場を見てきて、まさにその通りであると感じている。相場も人間の心理によって形成され動かされる。それを何よりもよく表しているのが最近のマーケットの状況だろう。

 日経平均株価は、8月上旬に2万1000円近くに迫る高値をつけてからわずか2週間後には1万8000円…

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広木隆

広木隆

マネックス証券チーフ・ストラテジスト

1963年、東京都生まれ。上智大学外国語学部卒業。国内銀行系投資顧問、外資系運用会社などの運用機関でファンドマネジャーを歴任。2010年から現職。経験と知識に基づいた金融市場の分析を行う。著書に「勝てるROE投資術」(日本経済新聞出版社)など。マネックス証券ウェブサイトで、最新ストラテジーレポートが閲覧できる。http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G903/strategy/index.htm