チリ・アタカマ砂漠の電波望遠鏡群
チリ・アタカマ砂漠の電波望遠鏡群

社会・カルチャー週末シネマ

10億年前の宇宙と独裁の記憶「光のノスタルジア」

勝田友巳 / 毎日新聞学芸部長

パトリシオ・グスマン監督の詩情豊かなドキュメンタリー

 天文学者と考古学者と、チリの独裁政権下で暗殺された政治犯の遺族。パトリシオ・グスマン監督は、同国のアタカマ砂漠にカメラを向けたこのドキュメンタリーで、何のつながりもなさそうな三者の共通点を浮かび上がらせる。

 政治的でありながら詩情豊か、幻想的、神秘的でもある。太古の昔と現代、宇宙のかなたと現在の日常が思わぬ形で結びつく。おもしろいとかつまらないとか、浅はかな分け方のできない類いまれな映像体験だ。

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勝田友巳

勝田友巳

毎日新聞学芸部長

1965年、茨城県出身。北海道大文学部卒。90年毎日新聞に入社し、松本支局、長野支局などを経て、東京本社学芸部。映画を担当して15年、新作映画を追いかける一方、カンヌ、ベルリンなど国際映画祭や撮影現場を訪ね、映画人にも話を聞いて回る日々。毎日新聞紙面で「京都カツドウ屋60年 馬場正男と撮影所」「奇跡 軌跡 毎日映コン70年」の、2本の映画史ものを連載中。

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