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「英語公用化」ってアホちゃいますか!?

重里徹也 / 文芸評論家、聖徳大教授

施光恒「英語化は愚民化」(集英社新書)

 幼稚園や小学校から英語を学ばせる。高校の英語の授業では英語しか使わない。大学の授業の半分を英語でやる。企業の公用語を英語にする。

 こういった極端な英語化の動きに、かねて深い違和感を持ってきた。品のない言い方をすると、アホちゃうか、という感じだ。

 私たちは日本語で思考している。日本語が発生してからだと数千年以上、古事記からだと1300年、明治から数えても150年。えんえんと蓄積されてきた言葉によって生活している。

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重里徹也

重里徹也

文芸評論家、聖徳大教授

1957年、大阪市生まれ。大阪外国語大(現・大阪大外国語学部)ロシア語学科卒。82年、毎日新聞に入社。東京本社学芸部長、論説委員などを歴任。2015年春から聖徳大教授。著書に「文学館への旅」(毎日新聞社)、共著に「村上春樹で世界を読む」(祥伝社) などがある。