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米アフガン撤退延期 オバマ大統領出口戦略の迷走

及川正也 / 論説委員

 オバマ米大統領は、2001年の米同時多発テロを受けた対テロ戦争の主戦場のアフガニスタンに駐留する米軍を、退任後の17年以降も残留させると発表した。

遺産を残せなかったオバマ大統領

 これはイラクとアフガンの「二つの戦争」を任期中に終結させるという公約を断念したということで、出口戦略も後継大統領に丸投げした。オバマ氏の対テロ戦略は迷走を極めている。

 「アフガン軍は十分に強くなったとは言えない。治安は不安定で一部では悪化している。駐留継続で状況を変…

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及川正也

及川正也

論説委員

1961年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。88年毎日新聞社に入社。水戸支局を経て、92年政治部。自民党下野から自社さ政権、野党再編などを経て民主党政権に至る激動の日本政界を20年余り追い続けた。2005年からワシントン特派員として米政界や外交を取材。13年北米総局長。16年4月から論説委員。