中国・桂林の小学校で
中国・桂林の小学校で

グローバル海外特派員リポート

中国・一人っ子政策が生んだ「黒戸籍」「失独者」のこれから

井出晋平 / 毎日新聞経済部記者

 「我が国は人口が多い 成育には計画が必要だ」

 昨年夏、貴州省の山あいにある少数民族の村を訪ねた際、村役場の建物にそんな看板が置いてあるのを見かけた。一人っ子政策のもとで、計画出産を呼び掛ける看板だ。

 他にも、「女の子がいれば、老後は明るい」という趣旨の看板もあった。「娘がお金をくれた」「化粧品などを選んでくれた」「実家に戻ってきた」とイラスト入りで描いてあった。

 中国では、農村や少数民族地域を中心に男児を欲しがる傾向が根強い。一人っ子政策のもとで、胎児が女児だ…

この記事は有料記事です。

残り1126文字(全文1359文字)

井出晋平

井出晋平

毎日新聞経済部記者

1975年、長野県生まれ。慶応義塾大文学部卒。98年毎日新聞社入社。神戸支局、富山支局を経て大阪本社経済部で電機、繊維・薬品、電鉄業界などを担当。2009年4月に東京本社経済部に移り、金融庁、商社・流通、日銀などを担当し、12年4月から中国総局。16年4月から現職。30歳から中国語の勉強を始め、台湾に短期留学した。

イチ押しコラム

知ってトクするモバイルライフ
iPhone XS、XSマックスと同じく9月21日に発売されたアップルウオッチ「シリーズ4」

アップルウオッチ4「大画面で薄く進化」緊急通報も

 アップルウオッチの4世代目となる「シリーズ4」が9月21日、iPhone XS、XSマックスと同時に発売された。「シリーズ3」か…

職場のトラブルどう防ぐ?

パートの休憩問題で「労基署から指導」管理部長の窮地

 A雄さん(48)は、従業員数約230人の食品スーパーの管理部長です。ある店舗のパート従業員の休憩時間について労働基準監督署から是…

ニッポン金融ウラの裏
東京証券取引所=2015年5月8日、関口純撮影

日本の取引所の国際競争力が高まらないウラ事情

 わが国の資本市場をめぐっては解決が先送りされたままに置かれている課題が少なくない。そのひとつが証券取引所の「国際競争力」である。…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
バルパライソ港を見下ろす丘の一つで、画家が絵を売っていた(写真は筆者撮影)

世界遺産バルパライソ 斜面に広がる明るい港町に感激

 ◇チリ・サンティアゴとバルパライソ編(3) 高校時代だっただろうか。何かの本で写真を見てから、いつか行きたいと思っていた。真っ青…

メディア万華鏡
韓国旅客船セウォル号の沈没事故を報じる2014年4月17日付の毎日新聞東京朝刊

日本で「モリカケ映画」は? 米韓映画人が見せる底力

 「世の中が変わった時に真実が明かせるようにこの映画を作りました」。304人の死者・行方不明者を出した2014年の韓国旅客船セウォ…