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「統制型組織」悩みは少ないが新発想は生まれにくい

細川義洋 / ITコンサルタント

 今回は、「統制型」の組織について考えます。

 私は、「自主性尊重型」の国内大手IT企業から、外資系大手IT企業に転職しました。10年ほど前のことです。外資系では、ITシステムの受注活動から開発、保守まで、社員の仕事がすべてといっていいほど決められていました。

仕事で迷いや悩みの少ない「統制型」

 受注する際に確認すべき事項や注意点、受注後のプロジェクト計画書に記載すべき項目と内容、設計書のフォーマットやレビュー(批評)のチェックリストなど、とにかく細かかったことを覚えています。社員たちは、それに従って作業することを会社に約束する書類にサインします。

 プロジェクトで使う帳票やツール類も、会社で決めたもの以外は基本的に使えません。メールソフトもプロジ…

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細川義洋

細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。