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和の要素を加えた欧州料理にうまい酒のマリアージュ

印束義則・ライター
メインの肉料理「尾崎牛のグリエ〜季節の野菜添え〜」
メインの肉料理「尾崎牛のグリエ〜季節の野菜添え〜」

東京・銀座「cenaculum(チェナクルーム)」

 「マリアージュ」(仏語で「結婚」。転じて「調和している状態」)という言葉が一般化し、「この料理にはこのワインが合う」という料理と酒の相性を重視する価値観が定着してきた。一方、日本にはおいしい料理と好きな酒を自由に組み合わせ、楽しむ食文化もある。家庭の食卓を見れば一目瞭然だ。どちらにもそれぞれ長所がある。

 ならば、その長所を組み合わせれば、新しいおいしさが生まれるのではないか? そんな発想を感じさせてくれる店が「cenaculum(チェナクルーム)」(東京都中央区銀座、JR・都営地下鉄浅草線・東京メトロ銀座線各新橋駅徒歩3分、都営地下鉄三田線内幸町駅徒歩3分)だ。

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ライター

1966年福岡県生まれ。飲食店専門誌を多数発行する旭屋出版で「すしの雑誌」など専門誌、ムック編集に携わり、独立後はライターとして幅広く活躍。これまでに取材した飲食店は2000店以上、ローカル立地の繁盛店などニッチな飲食店情報に強い。「月刊近代食堂」(旭屋出版)に「ローカル実力店の強さの秘訣」「繁盛店を作るメニュー表」、「日本外食新聞」(外食産業新聞社)に「二等立地…地方立地…ありえない立地 印束義則の繁盛店実況中継」を連載中。