格闘技大会で闘う二足歩行ロボット=吉田製作所提供
格闘技大会で闘う二足歩行ロボット=吉田製作所提供

政治・経済良い物をより高く売る経営

二足歩行ロボットで消滅回避 山形県長井市の危機感

中村智彦 / 神戸国際大学教授

 昨年11月30日に掲載した「企業城下町崩壊 ロボット開発で再興図る山形県長井市」で紹介したように、長井市の中小企業経営者たちは大企業からの自立を求められる状況に陥った。新たな道を模索していた1990年代の終わりごろ、彼らは「二足歩行ロボット」に出会い、活路を見いだすことになった。

「フラワー戦隊ナガレンジャー」の取り組みを基点に外部と連携

 2003年、長井市とその周辺の西置賜地区の製造業27社による「西置賜工業会」が発足。その中に参加企業の後継者など若手20人からなる次世代グループが作られた。若手グループのリーダー役を務めた、長井市に本社を置く昌和製作所の小関博資社長が「とにかくおもしろく、すぐに金もうけでは“ない”ものを」と言って始めたのが、「NAGAIロボットプロジェクト」だった。

 当初、筆者がおもしろい取り組みだから「どこかに紹介記事を書きたい」と話すと、メンバーは「オヤジたち…

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中村智彦

中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、日テレ系「世界一受けたい授業」の工場見学担当も務める。

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