関口純撮影
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マネー・金融30歳ではじめる資産形成

「物価上昇率>預金金利」なら銀行に預けても損をする

横山邦男 / 前三井住友アセットマネジメント社長

なぜ資産形成が必要か(2)

 預貯金のみで資産を築くのが難しくなり、「変革の時期」を迎える日本においては、どのような対策を講じればよいのでしょうか。

 その答えは、投資をすることです。

投資は物価上昇への備えとして有効な手段

 例えば、年2%の物価上昇が今年から10年間続いたと仮定してみましょう。すると現在100万円の商品Aは、10年後は約122万円で販売されることになります。それに対して、金利のきわめて低い銀行預金で100万円を保有している場合、10年たっても保有金額はほぼ変わりません。つまり、現在は買える商品Aが10年後には買えなくなってしまうのです。

 しかし、100万円を年2%のリターンで投資すればどうでしょう。10年後の資産額は約122万円となり…

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横山邦男

横山邦男

前三井住友アセットマネジメント社長

東京大学卒、1981年に住友銀行(現三井住友銀行)入行。日本郵政専務執行役、三井住友銀行常務執行役員を歴任し、2014年4月から三井住友アセットマネジメント社長、16年6月から日本郵便社長。住友銀行とさくら銀行の合併によるメガバンク誕生の際に腕を振るった金融界のビッグネーム。著書に「今こそはじめる資産形成」(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。