企業説明会で話を聞く学生たち
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スキル・キャリアしゅーかつ日記

面接に進んでもう内定目前? 人生そんなに甘くない

内山勢 / 毎日新聞編集委員

2015年3月12日(木) SPI通っていた!!

 「I社のSPI(適性試験)通っていた! 絶対何かの勘違い(笑い)。SPIの勉強続けます」

 マスコミ全般を視野に入れて就活した小島舞子さん(22歳、首都圏中堅私大4年)。昨年の日記に、上がっては下がる就活の気分を率直につづっていた。

 気晴らしに、友だち2人とディズニーランドに行ったこと、通信系I社のことが頭から離れないこと、「SPIだめだったからしかたない」と開き直りつつ、望みも捨てていないこと−−。

 I社のSPIには落ちたかもしれないが、決意表明通りに毎日勉強を続けた。「久しぶり暇ぽよ。午後はSPIのお勉強。算数わからなくてイライラ」「SPIの勉強! わかるところはわかるようになった。算数がんばらないと」「SPI算数部分終わり!」

 大量の応募者をふるいにかけるため、SPIを利用する企業は多い。しかし、そのSPIを作ったのは、就活サイトで大量エントリーを促している大手就職情報会社だ。これって、マッチポンプって言うんじゃなかったっけ。そんな矛盾について考えていたところ、I社から面接の連絡来た! 

3月19日(木) I社面接でがぜん内定に現実味

 「学校のこと、学外活動のこと、成人式のこと、お酒のことが話題になった」

 I社はグループディスカッション(GD)が第1次試験、筆記のSPIが第2次試験扱いなので、1次面接は事実上の第3次試験にあたる。1次面接に通れば、次は最終か最終前面接だろう。それにしても、経団連会員企業でないとはいえ、3月にここまでのスピードで選考をするのかと驚く。同じように優秀な学生を採用したい会員企業は、さぞや焦るだろうなあと思う。

 しかしながら、第1志望ではないものの、I社に入れれば御の字と考えていたので、「内定」の2文字が現実味を帯びてきた。緊張すると同時に、I社から内定をもらえればあとは第1志望だけに絞って活動できる。第1志望N社のエントリー締め切りも近づき、小島さんの就活には早くも終盤感が漂ってきた……。

3月22日(日) 早くも就活終わりそう?

 「とーってた! 次4次面接!! しっかり勉強」

 小島さんが最終選考間近で盛り上がる一方、東野琢磨さん(22歳、私大経済学部4年)の就活手帳も、予定がぼつぼつ埋まるようになってきた。個別の企業説明会の日時だ。

 学内で開かれていた企業合同説明会を回るうちに、就職への心構えのようなものが身に着いた。「最初は緊張しっ放しでしたが、そのころには、説明会で眠る程度の余裕も出た」

 2人の就活はすんなりと進んだのか。

メモ<面接>

 採用側と就活生の1対1、あるいは複数対1、複数対複数と、面接にはいろいろな形式があるが、最終面接はどの会社もおおむね「たくさんの役員対就活生1人」のスタイル。一般に「最終面接は儀式」と言われているが、1人の社員を雇うことの重大性から、最近は役員が「ノー」と言って採用せず、就活生を泣かせることも多いので要注意。

 <「しゅーかつ日記」は毎週土曜、日曜日に掲載します>

適性検査がダメダメでも落ち込んではいられない

突然のグループディスカッション「やばい!」

初めての合同会社説明会で何かに目覚めた私

就活解禁 緊張の初日はプレエントリー50社!

8割が「役に立った」と答えたインターンシップ

タダだから使い倒そう大学キャリアセンター

女性でも男性でも仕事ができれば問題なし

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内山勢

内山勢

毎日新聞編集委員

1983年、毎日新聞社入社。山形支局を振り出しに、週刊「サンデー毎日」、大阪本社社会部、東京経済部各記者、週刊エコノミスト編集委員、BS11プロデューサーなどを経て、2010年4月から、毎日新聞夕刊紙面の「キャンパる」編集長兼編集編成局編集委員兼「教育と新聞」推進本部委員。宇都宮大学客員教授。

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