くらし高齢化時代の相続税対策

ただ財産を残すだけでなく、家族に愛を残そう

広田龍介 / 税理士

 「人口動態統計」によると、現在の日本では、結婚後5年間で3組に1組が離婚する。そして、再婚する人も多い。家族関係は複雑になり、相続トラブル、いわゆる「争族」も増えている。その事例の一つを紹介したい。

「後妻に全財産を譲る」と遺言した社長

 男性Aさん(70代)が亡くなり、死別した先妻の子供2人と、後妻Bさん(60代)との間に「争族」が起こってしまった。後妻Bさんも再婚で、娘(30代)が1人いる。

 Aさんは若くして事業を起こし、成功を収めた。会社は順調に利益を上げ、Aさんもそれなりの資産を築いた…

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。