大河ドラマ「真田丸」に今後、登場する予定の石田三成。演じるのは山本耕史さん=NHK提供
大河ドラマ「真田丸」に今後、登場する予定の石田三成。演じるのは山本耕史さん=NHK提供

社会・カルチャー戦国武将の危機管理

米俵で淀川決壊を防いだ石田三成の計算と決断

小和田哲男 / 静岡大学名誉教授

 具体的に何年何月のことかわからないが、大雨で淀川の水が増水し、河内堤が切れそうになったことがある。周知のように、大坂城および城下町大坂は、大和川や平野川が淀川に注ぎこむ位置にできており、しかも、大坂城は二重、三重の水堀に囲まれていた。それだけではなく、城下町にも運河があって、さながら水郷といった景観を呈していた。

 河内堤が切れれば、町はおろか、豊臣秀吉のいる大坂城まで水びたしになってしまう恐れがあり、まさに危機…

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小和田哲男

小和田哲男

静岡大学名誉教授

戦国大名・今川氏のお膝元で、徳川家康の隠居先でもあった静岡市で1944年に生まれる。72年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は日本中世史。戦国時代史研究の第一人者として知られ、歴史番組でおなじみの顔。趣味は「城めぐり」で、公益財団法人「日本城郭協会」の理事長も務める。主な著書に「戦国の群像」(2009年、学研新書)、「黒田官兵衛 智謀の戦国軍師」(13年、平凡社新書)。公式サイト https://office-owada.com