くらし20年後の暮らしとお金

「老後は1億円必要」におびえなくてもいい理由

塚崎公義 / 久留米大学商学部教授

知っておきたい公的年金(1)

 私たちの老後の生活は大丈夫なのでしょうか? 老後の生活費は一体どれくらい必要なのでしょうか? 世の中には不安をあおるような本や雑誌が数多く売られています。「老後は1億円必要だ」と言われて、「定年までに1億円もためるのは無理だ」と不安におびえている人もいるかもしれません。

 「老後の生活に1億円必要だ」というのは、その通りです。しかし、心配いりません。世の中に、「定年の時に1億円以上の貯金を持っていた高齢者」はほとんどいませんが、高齢者の多くは何とか暮らしています(注1)。読者の多くも、老後は何とか暮らせるでしょう。それは、年金や退職金や親からの遺産などが見込めるからです。

 はじめに、老後に必要な生活資金について見てみましょう。

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塚崎公義

塚崎公義

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関係の仕事に従事した後、2005年に銀行を退職して久留米大学へ。「退職金貧乏 定年後の『お金』の話」「老後破産しないためのお金の教科書」「増補改訂 よくわかる日本経済入門」「世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書」「なんだ、そうなのか! 経済入門」など著書多数。

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