(C) 2016 映画「ちはやふる」製作委員会 (C) 末次由紀/講談社
(C) 2016 映画「ちはやふる」製作委員会 (C) 末次由紀/講談社

社会・カルチャー週末シネマ

汗と涙と百人一首の青春スポ根「ちはやふる」

勝田友巳 / 毎日新聞学芸部長

 末次由紀さん原作の人気漫画を、2部作で映画化した。百人一首の典雅な印象とは裏腹に、汗と涙が飛び散る青春スポ根映画。まさか、格闘技さながらのここまで激しいスポーツだとは思わなかった。

主人公役・広瀬すずの生きの良さが爽快

 題材の目新しさもさることながら、若々しい出演者の生きの良さが、まず楽しい。中でも主演の広瀬すずが役柄にぴったり。演じた千早はかるたが大好き。高校に入学して、幼なじみのかるた仲間・太一(野村周平)と再会し、競技かるた部を創設する。全国大会に出場し、もう1人の幼なじみで、遠くに住む新(真剣佑)との対戦を夢みている。

 千早と太一のほかに集まったのは、秀才で運動はいまひとつの机くん(森永悠希)、かるたは一流だがお調子…

この記事は有料記事です。

残り990文字(全文1306文字)

勝田友巳

勝田友巳

毎日新聞学芸部長

1965年、茨城県出身。北海道大文学部卒。90年毎日新聞に入社し、松本支局、長野支局などを経て、東京本社学芸部。映画を担当して15年、新作映画を追いかける一方、カンヌ、ベルリンなど国際映画祭や撮影現場を訪ね、映画人にも話を聞いて回る日々。毎日新聞紙面で「京都カツドウ屋60年 馬場正男と撮影所」「奇跡 軌跡 毎日映コン70年」の、2本の映画史ものを連載中。