くらし高齢化時代の相続税対策

母親に遺言書を何度も書き直させた兄妹骨肉の争い

広田龍介 / 税理士

 東京都心の鉄道駅徒歩2分の場所に、自宅と約500平方メートルの土地、さらに都内4カ所の賃貸用アパートと駐車場、そしてそこそこの銀行預金−−を持つAさんは、妻B子さんと長男、長女、次女の5人家族だった。

 そのAさんが72歳で亡くなった時、妻のB子さんと長男が財産のほとんどを相続した。長女と次女は預金の一部をもらっただけだった。

 B子さんは「自分に何かあった時に、財産をめぐって息子と娘たちが争うのだけは避けたい」と考えていた。…

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。