マネー・金融30歳ではじめる資産形成

外貨建て投資で覚えておきたい「円ドル」変動の仕組み

横山邦男 / 前三井住友アセットマネジメント社長

為替の知識(2)

 為替の変動は日本国内の物価にも影響を及ぼします。日本が諸外国との間で貿易取引を行う際には、決済通貨として米ドルを用いるケースが多いため、円安が進むと、輸入製品や輸入原材料の円建て価格が上昇します。

 例えば原油。日本は大半を海外からの輸入に頼っています。仮に1バレル=50ドルとして、1ドル=80円から120円になった場合、円建ての価格は1バレル=4000円から6000円に値上がりします。

 原油はあくまでも一事例ですが、日本は資源・エネルギー以外にも、さまざまな食料、工業用原材料を海外か…

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横山邦男

横山邦男

前三井住友アセットマネジメント社長

東京大学卒、1981年に住友銀行(現三井住友銀行)入行。日本郵政専務執行役、三井住友銀行常務執行役員を歴任し、2014年4月から三井住友アセットマネジメント社長、16年6月から日本郵便社長。住友銀行とさくら銀行の合併によるメガバンク誕生の際に腕を振るった金融界のビッグネーム。著書に「今こそはじめる資産形成」(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。