政治・経済週刊エコノミストから

外国人投資家はなぜアベノミクスに飽きたのか

窪田真之 / 楽天証券チーフ・ストラテジスト

外国人投資家の動き(2)

 日本の景気回復の鈍さに、外国人はいらだっている。最初の失望は2014年。4月に消費増税を実施したら、日本の景気が予想以上に冷え込んだ。13年に15兆円も日本株を買い越して、期待していたのに、いきなりの景気失速で大いに失望した。

 14年の前半は日本株売り越しに転じていた。景気がもたつく日本をさらに売ろうという時に飛び出したのが、14年10月の日銀の追加金融緩和、いわゆる黒田バズーカである。国債の買い入れ額を増やすなどしてマネタリーベースを年間10兆〜20兆円増額させることとした。日銀のこの強い意志で、円安がさらに進み、日本の景気がここから力強く回復すると期待され、外国人は再び日本株を買った。

 ところが、15年にまた失望が待っていた。15年は消費増税が延期され、いよいよ景気回復が進むと思われ…

この記事は有料記事です。

残り1138文字(全文1499文字)

窪田真之

窪田真之

楽天証券チーフ・ストラテジスト

1961年生まれ。84年、慶応義塾大学経済学部卒業。住友銀行、住銀投資顧問を経て、99年から大和住銀投信投資顧問。2004年11月に日本証券アナリスト協会の企業会計研究会委員に就任。07年には企業会計基準委員会の専門委員を務めた。14年2月から現職。