スキル・キャリア職場のハラスメントどう防ぐ?

時代の変化に気づかない「化石社員」がセクハラをする

井寄奈美 / 特定社会保険労務士

セクハラ編(3)

 セクハラ裁判には二つのパターンがあります。一つは、被害者が加害者と会社に慰謝料を請求するケース。もう一つは、加害者が会社を訴え、懲戒処分の内容を争うケースです。

 言葉のセクハラに対する会社の懲戒処分は有効、とした最高裁判決(2015年2月26日)を「セクハラ編(1)」で紹介しました。この裁判は、男性管理職の女性派遣社員への言葉によるセクハラ行為に対して、会社が出勤停止処分を科したことについて、男性管理職が「懲戒権の乱用である」として会社を訴えたものです。

 その判断は、地裁と高裁で分かれました。どちらの裁判所もセクハラの事実は認めましたが、地裁では、懲戒…

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井寄奈美

井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/