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古都を包む光の正体に迫る「京都ぎらい」

重里徹也 / 文芸評論家、聖徳大教授

 井上章一の「京都ぎらい」(朝日新書)は、京都について語ることを通して、日本人の性向や歴史にまで触れる一冊だ。2016年の新書大賞受賞作で、刊行されて8カ月になるのに、今も書店で平積みになっている。

 井上は嵯峨で生まれ育ち、現在は宇治市に住み、京都市にある国際日本文化研究センター教授だ。よそ者の私から見ると立派な京都人だが、本人は違うという。

 京都とは洛中(京都市の中心部)のことで、洛外の嵯峨も宇治も、京都には入らないというのだ。それで洛中…

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重里徹也

重里徹也

文芸評論家、聖徳大教授

1957年、大阪市生まれ。大阪外国語大(現・大阪大外国語学部)ロシア語学科卒。82年、毎日新聞に入社。東京本社学芸部長、論説委員などを歴任。2015年春から聖徳大教授。著書に「文学館への旅」(毎日新聞社)、共著に「村上春樹で世界を読む」(祥伝社) などがある。

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