海外特派員リポート

米デラウェア州2階建てビルで31万社租税回避の怪

清水憲司・毎日新聞経済部記者
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31万社ものペーパーカンパニーが登録されている米東部デラウェア州ウィルミントン市・北オレンジ通りに建つビル=2016年4月、清水憲司撮影
31万社ものペーパーカンパニーが登録されている米東部デラウェア州ウィルミントン市・北オレンジ通りに建つビル=2016年4月、清水憲司撮影

米国内「租税回避地」の実態(1)

 世界の富裕層らによる租税回避地(タックスヘイブン)を駆使した課税逃れの実態を明らかにした「パナマ文書」が世界を揺らしている。租税回避地と言えば、先進国から遠く離れた島々がイメージされるが、舞台となった中米パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」に長年勤める女性は「米国や英国では私たちと同じか、もっと悪いことが行われている」と話す。米国が抱える「内なる租税回避地」を取材した。

 「世界最大の租税回避地がどこかご存じですか?」。5月20日、米ワシントンで開かれた講演会で、国際税…

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清水憲司

毎日新聞経済部記者

 1975年、宮城県生まれ。高校時代まで長野県で過ごし、東京大学文学部を卒業後、99年毎日新聞社に入社。前橋支局を経て、東京経済部で流通・商社、金融庁、財務省、日銀、エネルギー・東京電力などを担当した。2014~18年には北米総局(ワシントン)で、米国経済や企業動向のほか、通商問題などオバマ、トランプ両政権の経済政策を取材した。