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社会・カルチャー週末シネマ

暴力と不条理を映し出す映像の力「シリア・モナムール」

勝田友巳 / 毎日新聞学芸部長

 楽しい娯楽作も考えさせる問題作も、いろいろ公開されるけれど、これを見てしまったら、ほかの映画をお勧めする気をなくしてしまった。

 シリアの惨状を伝えるドキュメンタリーである。といっても、監督がカメラを抱えて現地に入り、見たこと聞いたことを編集して一本にするという通常の手法とは、大違い。「1001の映像からなる」というこの映画は、シリアの不特定多数、無名の誰かが目撃し、体験し、記録してYouTubeで公開した映像が主な素材だ。

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勝田友巳

勝田友巳

毎日新聞学芸部長

1965年、茨城県出身。北海道大文学部卒。90年毎日新聞に入社し、松本支局、長野支局などを経て、東京本社学芸部。映画を担当して15年、新作映画を追いかける一方、カンヌ、ベルリンなど国際映画祭や撮影現場を訪ね、映画人にも話を聞いて回る日々。毎日新聞紙面で「京都カツドウ屋60年 馬場正男と撮影所」「奇跡 軌跡 毎日映コン70年」の、2本の映画史ものを連載中。

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