国債の見本=2010年6月、中村琢磨撮影
国債の見本=2010年6月、中村琢磨撮影

くらし20年後の暮らしとお金

低金利でも高金利でもお得な10年物個人向け国債

塚崎公義 / 久留米大学商学部教授

金融商品の基礎知識(7)

 普通の国債は、発行時に利払い額と満期償還額が決まっているのですが、それが決まっていない変わった国債が二つあります。10年物個人向け国債(変動金利型国債)と物価連動国債です。今回は変動金利型国債についてご紹介しましょう。物価連動国債は次回紹介します。

個人向け国債の10年物は変動金利型

 個人向け国債は、3年物、5年物、10年物があり、いずれも発行から1年たてば中途換金ができます。その際には直前2回分の利子(税引き前)相当額×0.79685が差し引かれますから、銀行預金と比べると解約、換金のコストは高くなっていますが、元本割れのリスクはありません。

 3年物と5年物は、発行された時に将来の利払い額が決まっていますが、10年物は、発行された時には、将…

この記事は有料記事です。

残り1132文字(全文1469文字)

塚崎公義

塚崎公義

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関係の仕事に従事した後、2005年に銀行を退職して久留米大学へ。「退職金貧乏 定年後の『お金』の話」「老後破産しないためのお金の教科書」「増補改訂 よくわかる日本経済入門」「世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書」「なんだ、そうなのか! 経済入門」など著書多数。

イチ押しコラム

職場のトラブルどう防ぐ?

「部下の夫から連日クレーム」42歳女性上司の困惑

 A美さん(42)は、夫が院長を務めるクリニックの事務長を務めています。2カ月前から経理担当として働いているB子さん(33)の夫か…

ニッポン金融ウラの裏

進む「キャッシュレス化」誰が責任を負っているのか

 キャッシュレス決済を巡る論議が高まり続けている。政府も外国人旅行者の増大を踏まえて、キャッシュレス化推進の旗を振り続けている。社…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ミンスク駅前広場に今も建つレーニン像。背後のビルもスターリン的(写真は筆者撮影)

ミンスクの街を歩き考えた「ベラルーシ人」とは何者か

 ◇ベラルーシ・ミンスク編(2) 旧ソ連解体後に独立した国の中で唯一、ロシアべったりの体制を続けてきたベラルーシ。その首都ミンスク…

メディア万華鏡
第38回全国豊かな海づくり大会の放流会場で、笑顔で拍手をされる天皇、皇后両陛下=高知県土佐市の宇佐しおかぜ公園で2018年10月28日、加古信志撮影

「発信する皇后」美智子さまが平成にもたらしたもの

 「既視感、もう飽きた」--。皇后さまが10月20日、84歳の誕生日を迎えられた。天皇陛下の退位まで半年。皇后として最後の誕生日と…

知ってトクするモバイルライフ
デザインや機能を一新した「iPadプロ」。左が11型、右が12.9型

新「iPadプロ」はホームボタンなくして超高性能

 アップルは、米ニューヨークで10月30日(現地時間)、「iPadプロ」の新モデルを発表した。11月7日に発売される予定で、価格は…