国債の見本=2010年6月、中村琢磨撮影
国債の見本=2010年6月、中村琢磨撮影

くらし20年後の暮らしとお金

低金利でも高金利でもお得な10年物個人向け国債

塚崎公義 / 久留米大学商学部教授

金融商品の基礎知識(7)

 普通の国債は、発行時に利払い額と満期償還額が決まっているのですが、それが決まっていない変わった国債が二つあります。10年物個人向け国債(変動金利型国債)と物価連動国債です。今回は変動金利型国債についてご紹介しましょう。物価連動国債は次回紹介します。

個人向け国債の10年物は変動金利型

 個人向け国債は、3年物、5年物、10年物があり、いずれも発行から1年たてば中途換金ができます。その際には直前2回分の利子(税引き前)相当額×0.79685が差し引かれますから、銀行預金と比べると解約、換金のコストは高くなっていますが、元本割れのリスクはありません。

 3年物と5年物は、発行された時に将来の利払い額が決まっていますが、10年物は、発行された時には、将…

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塚崎公義

塚崎公義

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関係の仕事に従事した後、2005年に銀行を退職して久留米大学へ。「退職金貧乏 定年後の『お金』の話」「老後破産しないためのお金の教科書」「増補改訂 よくわかる日本経済入門」「世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書」「なんだ、そうなのか! 経済入門」など著書多数。