くらし下流化ニッポンの処方箋

「ブラックバイトと奨学金」生存をかける学生たち

藤田孝典 / NPO法人ほっとプラス代表理事

 国際通貨基金(IMF)の2016年データによると、日本の1人あたり名目国内総生産(GDP)は現在、世界第26位。失われた20年の間に豊かさは消え、国内の貧困率は上がった。高齢化が進み、人口が減り続ける日本で、私たちはどうやって社会全体の「総下流化」を食い止めればいいのか。ソーシャルワーカーとして貧困の現場を知り尽くす藤田孝典さん=NPO法人ほっとプラス代表理事=が、厳しい現状と未来への処方箋を週1回解説します。

この記事は有料記事です。

残り2261文字(全文2469文字)

藤田孝典

藤田孝典

NPO法人ほっとプラス代表理事

1982年生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事、聖学院大学人間福祉学部客員准教授、反貧困ネットワーク埼玉代表。厚生労働省社会保障審議会特別部会委員。ソーシャルワーカーとして現場で生活困窮者支援をしながら、生活保護や貧困問題への対策を積極的に提言している。著書に「貧困クライシス 国民総『最底辺』社会」(毎日新聞出版)「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」「ひとりも殺させない」「貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち」など。