自転車製作工場での作業=1948年撮影
自転車製作工場での作業=1948年撮影

政治・経済経済プレミア・トピックス

外国人労働者がいないと回らない製造現場の現実

中村智彦 / 神戸国際大学教授

頻発する爆発事故の背景(2)

 今年に入ってトヨタ系列企業で爆発事故などが相次いでいる。その背景の一つには、人口と若年労働者の減少がある。製造業の工場内では経験不足の従業員が増え、それが事故を防ぐのを難しくしている。人工知能(AI)を搭載したロボットや外国人労働者の受け入れといった問題も絡んでくるが、まず現在の国内製造業が抱える状況を整理しよう。

 特に若い世代では、「製造業離れ」が起こっていることを前回指摘した。実は、比較的清潔で軽作業の多い食…

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中村智彦

中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、日テレ系「世界一受けたい授業」の工場見学担当も務める。