くらし高齢化時代の相続税対策

外国で暮らす娘に財産を相続させる時の注意点

広田龍介 / 税理士

 東京都内在住のAさん(78)は、自宅マンションで妻(74)と2人暮らし。長女(48)、次女(44)は嫁いでそれぞれ家庭を持っている。3年前、家族が集まり、万一相続になった時のことを話し合った。

 Aさんは戦後、福島県から上京し、一生懸命働いた。それなりの財産を妻とともに築き、その財産を争いごとなく、家族に残したいと思っていた。だから、金融機関の無料セミナーや勉強会に通って熱心に相続対策を練っていた。

 話し合いで、妻や娘に財産状況とその分け方を説明した。妻の暮らしを最優先とし、マンションと生活資金は…

この記事は有料記事です。

残り1022文字(全文1273文字)

広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。