熊本地震で避難している住民にお声をかけられる天皇陛下=熊本県南阿蘇村で2016年5月19日、代表撮影
熊本地震で避難している住民にお声をかけられる天皇陛下=熊本県南阿蘇村で2016年5月19日、代表撮影

社会・カルチャーメディア万華鏡

天皇陛下「お気持ちの表明」をメディアはどう伝える?

山田道子 / 毎日新聞紙面審査委員

 天皇陛下の生前退位をめぐる報道はモヤモヤ感がつきまとう。新聞やテレビの記事は「政府関係者への取材」や「宮内庁関係者への取材」で天皇陛下が生前退位の意向を示されているのが分かったとして、生前退位は既定路線になってしまった。

 宮内庁の山本信一郎次長が「そのような事実は一切ない」「陛下は制度的な問題は憲法上のお立場から、話をされることを差し控えてこられている」と否定しているにもかかわらず、だ。

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山田道子

山田道子

毎日新聞紙面審査委員

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞入社。浦和支局(現さいたま支局)を経て社会部、政治部、川崎支局長など。2008年に総合週刊誌では日本で一番歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長を経て15年5月から現職。