丹羽宇一郎の「商売道」

近江商人の「勤勉・正直」が伊藤忠商事の出発点

丹羽宇一郎・元伊藤忠商事社長
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 商社の原点、近江の現場を見に行こうと、2016年5月18日、滋賀県豊郷町にある伊藤忠兵衛記念館を訪れました。

 伊藤忠兵衛記念館は、伊藤忠商事の創業者で近江商人であった伊藤忠兵衛(1842〜1903年)が暮らした自宅兼職場の旧邸です。旧邸は1882(明治15)年に建てられ、伊藤忠兵衛の100回忌に合わせて整備し、2002年4月から一般公開されました。

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丹羽宇一郎

元伊藤忠商事社長

1939年生まれ。名古屋大学卒業後、伊藤忠商事に入社。社長、会長を歴任。社長時代の2000年3月期決算で3950億円の不良資産一括処理を決断し、翌年の決算で同社史上最高益をあげる。10年から約2年半、民間出身で初の中国大使を務める。著書に「人類と地球の大問題」「人を育てよ」「危機を突破する力」などがある。