くらし20年後の暮らしとお金

預金を株式などの「インフレ耐久資産」に分散しておく

塚崎公義 / 久留米大学商学部教授

サラリーマンと老後資金(1)

 40代や50代のうちに投資で稼いで豊かな老後を過ごしたいと考える人は多いでしょう。でも、欲張ると老後資金を失いかねません。一方で、安全を求めて全財産を銀行に置くのも賢いとは言えません。今回は、サラリーマンが老後資金を考える際のグランドデザインを考えてみましょう。

最も頼もしい存在である公的年金を軸に考える

 老後資金に関する最大の心配は、「長生きをしている間にインフレが来て老後資金が底を突く」ことです。多額の銀行預金があっても長生きとインフレのリスクに対する備えとしては不十分です。そこで頼りになるのが、公的年金です。

 公的年金は、何歳まで生きても受け取れますし、インフレになれば原則としてその分だけ支給額が増えますか…

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塚崎公義

塚崎公義

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関係の仕事に従事した後、2005年に銀行を退職して久留米大学へ。「退職金貧乏 定年後の『お金』の話」「老後破産しないためのお金の教科書」「増補改訂 よくわかる日本経済入門」「世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書」「なんだ、そうなのか! 経済入門」など著書多数。