東京・銀座のみゆき通り
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くらし高齢化時代の相続税対策

「銀座ビル売却と会社譲渡」で家業を手じまい現金化

広田龍介 / 税理士

 東京都中央区銀座。近年外国人観光客が目立つこの街で、Aさん(75)は賃貸ビル運営会社B社のオーナー社長をしている。10年前に妻を亡くし、今は神奈川県鎌倉市の自宅で1人暮らし。子供はおらず、姉と弟が健在で、B社の役員をしている。

 賃貸ビルは6階建て。飲食店を経営していた祖父母が昭和40年代に運営会社を設立し、建設した。昭和50年代に祖父母が相次いで亡くなり、Aさんの両親が相続した。

 昭和50年代後半は地価上昇期ではあったが、土地の相続税評価額はかなり低かった。建物が法人名義で、土…

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。