(c) 2015 LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 2 CINÉMA - WILD BUNCH - RHÔNE ALPES CINÉMA – PICTANOVO
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社会・カルチャー週末シネマ

不良少年を変えた女判事の忍耐と愛情「太陽のめざめ」

勝田友巳 / 毎日新聞学芸部長

 リオデジャネイロ五輪の真っ最中。夏の甲子園も始まって、筋書きのないドラマが日夜展開されているのに、映画どころじゃない? まあムリもない。でも映画館では地味ながら考えさせる作品が、次々と上映されていることも、お忘れなく。

 「太陽のめざめ」は、フランス映画。手に負えない不良少年を、少年裁判所の女性判事や教育係らが10年以上にわたって更生させようと見守り、働きかける姿を描く。北風と太陽のイソップ童話のごとく、忍耐と寛容こそが人を変えるという感動物語。しかしその体裁を超えてこの映画、今の世界と二重写しになるのだ。

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勝田友巳

勝田友巳

毎日新聞学芸部長

1965年、茨城県出身。北海道大文学部卒。90年毎日新聞に入社し、松本支局、長野支局などを経て、東京本社学芸部。映画を担当して15年、新作映画を追いかける一方、カンヌ、ベルリンなど国際映画祭や撮影現場を訪ね、映画人にも話を聞いて回る日々。毎日新聞紙面で「京都カツドウ屋60年 馬場正男と撮影所」「奇跡 軌跡 毎日映コン70年」の、2本の映画史ものを連載中。

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