「学ぶこと働くこと」現代就活模様 フォロー

“就活迷走女子”が最後に頼った就職エージェント

内山勢・毎日新聞教育事業室委員
デスクワーク中の伊藤あゆみさん
デスクワーク中の伊藤あゆみさん

就活迷走女子(1)

 大学4年生の今年の就活はヤマ場を越えた。ちょうど昨年の今ごろ、リクルートスーツに身を包み就活に臨んでいた伊藤あゆみさん(24)=当時上智大4年生=はいま、食品系ベンチャー企業の新人社員として、広報担当を務めている。

 伊藤さんについては、この連載「「学ぶこと働くこと」現代就活模様」で、「「自分を変えたい」女子大生が挑んだ2度の留学」など、就活を前にした動きを3回シリーズの記事で紹介した。伊藤さんは3年生の秋になっても就職への意識が固まらず、9カ月間の米国留学に旅立った。帰国後、1年遅れたが、2015年3月の就活解禁で、企業説明会やOB訪問を始めたところで記事は結ばれていた。

 伊藤さんはその後、どのような就活をして今の職に就いたのだろうか。この1年間を追った。

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毎日新聞教育事業室委員

 1983年、毎日新聞社入社。山形支局記者を振り出しに、週刊サンデー毎日、東京経済部、週刊エコノミスト編集委員などを歴任。毎日新聞夕刊で大学生が紙面を作る「キャンパる」の編集長を10年務めた。現在は教育事業室委員。静岡大学で客員教授を務めるなど各地の大学でマスコミ関係の授業をしている。