平和記念公園で演説するオバマ米大統領。後方は原爆慰霊碑=2016年5月27日、代表撮影
平和記念公園で演説するオバマ米大統領。後方は原爆慰霊碑=2016年5月27日、代表撮影

グローバルWorld Watch(ワールド・ウオッチ)

核実験全面禁止を提案したオバマ氏は花道を飾れるか

会川 晴之 / 毎日新聞北米総局長

 オバマ米大統領が、核実験の全面禁止を求める決議案を国連安全保障理事会に提案することを決めたと「ワシントン・ポスト」紙が8月4日に報じた。

 国連総会で核実験全面禁止条約(CTBT)が採択されてから9月で20周年となるのを機に、提案する意向という。今年5月に米大統領として初めて被爆地・広島を訪問し、改めて核廃絶の思いを強くしたオバマ氏が、「外交的遺産(レガシー)」作りに向け、総仕上げに取りかかる。

 オバマ氏は2009年4月、プラハでの演説で「核兵器のない世界」の実現を掲げ、核軍縮、核不拡散、核セ…

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会川 晴之

会川 晴之

毎日新聞北米総局長

1959年東京都生まれ、北海道大学法学部卒、87年毎日新聞入社。東京本社経済部、政治部、ウィーン支局、欧州総局長(ロンドン)などを経て、2016年4月から現職。日米政府が進めたモンゴルへの核廃棄計画の特報で、11年度のボーン・上田記念国際記者賞を受賞。日本発の核拡散を描いた毎日新聞連載の「核回廊を歩く 日本編」で、16年の科学ジャーナリスト賞を受賞。著書に「核に魅入られた国家 知られざる拡散の実態」(毎日新聞出版)。