くらし育児サバイバル

高熱でも休めない“ワンオペ”育児ママの過酷な毎日

藤田結子 / 明治大商学部教授

 2014年ごろ、某牛丼チェーン店で従業員が休憩も取らず、長時間1人で清掃・調理・仕入れなどすべての業務をこなす「ワンオペ(ワンオペレーション=1人作業)」が社会問題になりました。

 こうしたブラック企業の「ワンオペ」労働が、母親たちの家事育児などの労働とそっくりなことから、ネットを中心に母親たちの間では「ワンオペ育児」という言葉が使われています。父親が残業で帰りが遅い家庭、ひとり親家庭など、日本には専業主婦、働く母親を問わず、ワンオペ育児をする母親であふれています。

 最近では、共働きで夫が単身赴任なので母親がワンオペ育児、というケースも増えています。総務省が13年…

この記事は有料記事です。

残り2108文字(全文2393文字)

藤田結子

藤田結子

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。4歳の男の子を子育て中。

イチ押しコラム

メディア万華鏡
秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さん=2017年9月3日、代表撮影

「小室さん留学意向」の記事と新聞・週刊誌の皇室報道

 なんだろうと疑問が湧いた。毎日新聞6月29日朝刊の「小室さん 米留学意向 今夏にも 眞子さま婚約内定者」という記事を読んだときの…

知ってトクするモバイルライフ
キーを搭載した従来型携帯電話として発売される「インフォバーxv」

SNS疲れの人へガラケー型「auインフォバー」復活

 KDDIが、デザインを重視した携帯端末を送り出す「auデザインプロジェクト」を再始動させ、今秋に「インフォバーxv」を発売する。…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ダーウィン市街北西部のマリーナに沈む壮絶な夕日(写真は筆者撮影)

豪ダーウィン 人口爆発アジアに近いのを生かせない町

 ◇豪ダーウィン編 広大なオーストラリアの中でも最も人口希薄な北部準州(ノーザンテリトリー)。州都ダーウィンは、世界4位の人口大国…

世界透視術

北朝鮮に改革開放の兆し? 指導は中国! カネは日本!

 今年10月、安倍晋三首相が中国を訪問し、習近平国家主席と日中首脳会談を検討しているという情報が首相官邸筋から流れている。こういう…

職場のトラブルどう防ぐ?

パート看護師「社会保険への加入」で院長が悩んだ理由

 A雄さん(53)は、職員数20人ほどのクリニックの院長です。職員には、フルタイムの看護師のほか、短時間勤務(パート)の看護師が数…