村上春樹さんの著作「職業としての小説家」=三省堂書店神保町本店で2016年10月12日
村上春樹さんの著作「職業としての小説家」=三省堂書店神保町本店で2016年10月12日

社会・カルチャーベストセラーを歩く

カフカ、ノルウェイ…村上春樹おすすめ3作品

重里徹也 / 文芸評論家、聖徳大教授

 2016年のノーベル文学賞が13日発表され、アメリカの歌手、ボブ・ディランさん(75)に授与されることが決まりました。歌手のノーベル賞受賞は初めてです。一方、受賞が期待されていた作家の村上春樹さんは、今年も残念ながら受賞しませんでした。しかし、賞に関係なく、村上文学は豊穣(ほうじょう)です。読書の秋、改めて村上作品を楽しんでみませんか。文芸評論家の重里徹也・聖徳大教授は「ノルウェイの森」「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」「海辺のカフカ」をおすすめの3冊に挙げています。昨年10月9日に経済プレミアに掲載した記事を再掲しますので、ご覧ください。

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重里徹也

重里徹也

文芸評論家、聖徳大教授

1957年、大阪市生まれ。大阪外国語大(現・大阪大外国語学部)ロシア語学科卒。82年、毎日新聞に入社。東京本社学芸部長、論説委員などを歴任。2015年春から聖徳大教授。著書に「文学館への旅」(毎日新聞社)、共著に「村上春樹で世界を読む」(祥伝社) などがある。