社会・カルチャー猫ブームの光と陰

「猫の飼い主探し」ボランティア頼みの限界

駅義則 / 元時事通信記者

 飼い主の病気や死亡など、何らかの事情で都道府県や市町村に引き取られた犬や猫は、ボランティアが中心となって飼い主探しが行われる。東京都の場合、48団体が登録してこうした活動をしている。

 猫の保護活動を20年あまり続けているNPO法人「ねこだすけ」の工藤久美子・代表理事は、「行政によるペット殺処分数が減ってきた一番の原因は民間のボランティアが引き取っているから。行政がボランティアに『丸投げ』している面もある。許容範囲を超える猫を受け入れたボランティアが『多頭飼い崩壊』に陥る例もある」と指摘する。

この記事は有料記事です。

残り1712文字(全文1961文字)

駅義則

駅義則

元時事通信記者

1965年、山口県生まれ。88年に時事通信社に入社。金融や電機・通信などの業界取材を担当した。2006年、米通信社ブルームバーグ・ニュースに移り、IT関連の記者・エディターなどを務めた。また、飼い主のいない猫の保護や不妊化にも携わっている。

イチ押しコラム

知ってトクするモバイルライフ
iPhone XS、XSマックスと同じく9月21日に発売されたアップルウオッチ「シリーズ4」

アップルウオッチ4「大画面で薄く進化」緊急通報も

 アップルウオッチの4世代目となる「シリーズ4」が9月21日、iPhone XS、XSマックスと同時に発売された。「シリーズ3」か…

職場のトラブルどう防ぐ?

パートの休憩問題で「労基署から指導」管理部長の窮地

 A雄さん(48)は、従業員数約230人の食品スーパーの管理部長です。ある店舗のパート従業員の休憩時間について労働基準監督署から是…

ニッポン金融ウラの裏
東京証券取引所=2015年5月8日、関口純撮影

日本の取引所の国際競争力が高まらないウラ事情

 わが国の資本市場をめぐっては解決が先送りされたままに置かれている課題が少なくない。そのひとつが証券取引所の「国際競争力」である。…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
バルパライソ港を見下ろす丘の一つで、画家が絵を売っていた(写真は筆者撮影)

世界遺産バルパライソ 斜面に広がる明るい港町に感激

 ◇チリ・サンティアゴとバルパライソ編(3) 高校時代だっただろうか。何かの本で写真を見てから、いつか行きたいと思っていた。真っ青…

メディア万華鏡
韓国旅客船セウォル号の沈没事故を報じる2014年4月17日付の毎日新聞東京朝刊

日本で「モリカケ映画」は? 米韓映画人が見せる底力

 「世の中が変わった時に真実が明かせるようにこの映画を作りました」。304人の死者・行方不明者を出した2014年の韓国旅客船セウォ…