くらし高齢化時代の相続税対策

3代63年間続く生花店の栄枯盛衰と財産承継

広田龍介 / 税理士

 東京都内某区に、3代63年間も続く花屋さんがある。主にブライダル用の生花で商売を続けてきた。高度成長期からバブル期にかけては神社、ホテルの結婚式が盛大で豪華になり、花の注文も多く、大いに繁盛した。亡くなった2代目の妻A子さん(77)は「寝る間もないほどの忙しさでした」と、懐かしそうに目を細める。

親から子供への財産承継は相続だけではない

 しかし今は、昔と違って派手な結婚式をするのは芸能人ぐらいになった。地味婚が増え、新婚旅行を兼ねて、家族や2人だけで挙式するカップルも多い。商売も大変になった。

 「お花は生きているから、人と同じで水の管理や温度の管理をしてあげないとすぐに弱ってしまうからね。で…

この記事は有料記事です。

残り862文字(全文1161文字)

広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。