くらし高齢化時代の相続税対策

長女の怒りが生んだ「従業員持ち株会」という希望

広田龍介 / 税理士

 親から引き継いだ事業を夫婦で大きくしてきたIさん(87)と妻のK子さん(83)。K子さんは庭先で転んで太ももを骨折し、外出を控えるようになってから体調を崩し、そのうえ物忘れが増えてきた。

 近くに住む長女(48)が頻繁に来て母親の介護をしてくれるので、Iさんも安心して任せていた。関西で生活している次女(46)は、時々様子を見に来てくれるもののすぐに帰ってしまう。

 だからIさんは長女に頼り、全面的に信頼していた。

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。